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Chapter01

高専エキスパートだより「四国地区」/未来ビークルリサーチセンター准教授 安井利明 (やすい としあき)
四国地区の高専訪問エキスパートとして、4系の中内教授と共に阿南高専・高松高専・詫間電波高専・新居浜高専・弓削商船高専・高知高専の計6高専を担当しております。

弓削商船高専に隣接する国民宿舎から見た感動的な夕焼け高専訪問エキスパートの役目は、本学の特徴や入試制度を高専の学生や先生方にお伝えすると共に、本学に対する疑問などにお答えする事にあります。高専訪問エキスパートとなって3年が経ちますが、説明会だけではすべてをお伝えするのはなかなか難しいものです。今年度の高専訪問では、私にとって初めての試みを3つ行いました。

1つ目は、卒業生を伴っての高専訪問です。学生にとって先輩の生の声がやはり一番のようで、高専の学生の反応も非常に良いものがありました。先生方にとっても本学での在籍状況を学生自身に直接確認できるため、良い機会になったようです。

2つ目は、高専の先生のご好意で授業の終わりの時間をお借りして私の大学での研究内容をお話させていただきました。この研究紹介を通じて本学に学生がかなり興味を持ってくれました。事前に予定していなかったのですが、ご協力いただいた先生に御礼申し上げます。

3つ目は、高専の先生方への卒業生の近況報告(就職先など)です。お恥ずかしい話ですが、昨年度までは学務システムの関係で各高専の出身者が在籍する系・研究室を把握できませんでした。高専の先生方により安心して学生を送り出していただけるよう、これからも卒業生の近況についてできるだけお伝えしたいと思います。

技科大が高専生のための大学であり続けるためにも、高専訪問エキスパートとして高専と大学をつなぐ窓口となれるよう今後も努力していきたいと思います。
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Chapter02

国際戦略本部の紹介/国際交流課長 市川清治(いちかわ きよじ)

国際戦略本部は、神野副学長を本部長として、教育・研究の国際化を戦略的に推進するために2008年4月に発足しました。構成員は留学生センター副センター長、語学センター副センター長、ICCEED教員から1名、産学連携推進本部から1名、国際交流委員会から2名、および国際交流課で構成されております。

国際戦略本部の業務は、国際交流委員会の上部組織として本学の国際交流に関連した業務や運営方針の決定を行います。
国際交流委員会が全学的な承認手続きと情報や分担の伝達業務を担当するのに対して、国際戦略本部はその意思決定機関としての役割を担当しています。業務の性質上、学内において直接顔が見えるわけでもなく、また室としての窓口を掲げているわけでもないので、その存在を知らない方々もおられることでしょう。

本学では3本柱の一つに国際戦略を掲げていることから、今後、国際戦略本部としても、より前面に出た活動を行って行くことになるでしょう。留学生の受入れや国際交流活動の実施に際しては各系の協力を仰いでいくことになりますのでご協力をお願いいたします。

国際戦略本部では、3つの大きなスローガンを掲げています。
1.「グローバル戦略」展開の一環として、留学生受入れ数は在籍学生数の10%以上を目指す。
2.大学コンソーシアムを構築。工学系大学のネットワークを利用し、教育・研究を戦略的に推進。
3.グローバルな課題についても総合的・有機的に連携して計画を推進。

豊橋技術科学大学のグローバル化を図るため、国際化拠点大学指定を目標とし、これには現在の英語特別コースの拡大、ダブルディグリー、短期留学プログラム、インターンシッププログラムなど事業の見直し、拡充が求められております。また、自動車、IT、物質科学、環境等のテーマの国際共同研究を戦略的に推進していこうと考えております。他方国際戦略本部では、文部科学省、JICA、日本学術振興会、重点拠点校、海外オフィス(中国、インドネシア)、交流協定校、三遠南信地域からの情報を積極的に収集し、国際戦略本部内で分析を行い、外部資金等も積極的に獲得しながら実施していく役割を担っております。

大学の国際化をさらに加速化するため、国際的標準として認知される工学教育プログラムの開発を2009年度から4年計画で文部科学省の特別経費で実施することになりました。これは、フランスのグルノーブル理工科大学が実施しているクラスターネットワーク(CLUSTER)やAEARU(東アジア研究型大学連合)を参考にJABEEの経験や世界各国の動向も分析しながら、国際的標準として認知される工学教育プログラムを構築するために、豊橋技術科学大学がその存在をアピールしていきたいと考えております。

【豊橋技術科学大学の国際戦略】
豊橋技術科学大学の国際戦略

4月以降は、国際戦略本部の強化を図るため、国際化拠点の整備、留学生部門の整備、質の高い教育の推進をさらに進めていくほか、工学教育国際協力研究センターにおいては、文部科学省国際協力イニシアティブ、JICAの集団研修、JICAプロジェクト式技術協力への推進、国際戦略本部のホームページの拡充をはかり積極的留学情報を発信していきたいと考えております。

これまでICCEED、留学生センター、語学センターに分割された形で行われていた留学生のケアや国際交流事業は、今後、国際戦略本部の下に統合され、より展望のある戦略的な展開を繰り広げてゆく予定です。

国際戦略に関しての提言やご意見のある場合はこちらへご一報下さい。
(連絡先:国際交流課国際交流係 kouryu@office.tut.ac.jp)
@は全角を半角に直して、送信してください。

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Chapter03

公開講座の新たな取組/地域連携室

本学は昭和51年の開学以来開かれた大学として、教育や研究成果を社会に還元する取り組みを続けています。その一つとして「公開講座」があります。本学の公開講座は、教育・研究を広く社会に開放し、教養を高め、文化の向上に資することを目的としており、一般市民を対象とした「一般講座」と企業等の技術者・研究者等を対象とした「技術講座」の2種類があります。その中で、今回は一般市民を対象とした「一般講座」の新たな取り組みについてご紹介します。

一般講座は昭和53年10月に第1回を開講し、以来毎年開講、平成20年で31回目を数えることとなりました。平成10年頃まではほとんど定員の60%を超え、また、定員を上回る年もあり、大変盛況でした。しかし、その後年々受講者が減少し、最近は定員の半数に達することもなくなってしまいました。そこで、低迷する公開講座を何とかしようと「受講しやすい公開講座」をモットーに、従来と違った新たな取組を実施してみることにしました。

その取組とは次のとおりです。
1. 全6講座の中から、受講したい講座のみ受講できるアラカルト方式。
2. 当日の飛び入り受講や、追加申込みも随時受付。
3. 多くの講座を受けるほど1回当たりの受講料がお得になる料金体系。

従来、一般講座は3講座がセットになった「コース」を2つ設定し、各コースはそれぞれにテーマを設けて講座を組み立ててきました。当然、受講もコースごととなり、「専門分野を広く、深く知りたい」という方には満足いただいてきたようですが、「興味があるのでちょっとだけ聞いてみたい」という方には、なかなか申し込みにくい状況であったようです。そこで、少しでも多くの興味ある方に受講していただくために、好きなものを好きなだけ選ぶ『アラカルト方式』を導入しました。この方式のニーズがあったことは今年度の申込み状況からも明らかで、申込者総数40人のうち、全6回申込者は15人、次いで多かったのが1回申込みの13人、次が2回申込みの7人でした。自由に興味のある講座を選んでいただいたことがわかるとともに、関心がある方に、無理なく自分にあった講座を受講していただけたと考えています。また、毎回数名の当日飛び入り受講者があり、事前申込の壁を取り払うことで、ちょっとした自分の予定変更にも対応できる「気軽さ」が受講者の伸びにつながったと思います。

「気軽さ」をうたうのであれば、やはり受講料のことも問題にせざるを得ません。「気軽さ」に「お得さ」を加え、従来のコース単位での受講料徴収から、講座ごとの料金設定、さらには受講科目が増えれば増えるほど1講座あたりの受講料が安くなるという徴収方式に変更しました。また、受講料の事前振込を当日受付での現金払いにすることで、受講生の手間を省き、申込の煩雑さを解消できたと思います。

地域連携室では、公開講座の目的を達成するためには、より多くの方に受講していただくことが必要と捉え、これまでの講座の受講しにくいと考えられる要因を極力減らすことを中心に検討し、「受講しやすい公開講座を」との思いから、今年度何点か変更した形で一般講座を開講いたしました。受講された方にご協力いただいたアンケート結果において、これらの変更が好評であったことに安堵しています。

ただ、これまでの方式を変更した今年度の講座が『最良』と言い切れる訳ではありません。今年度の実施結果をもとに、来年度はもっと多くの方に受講していただけるよう更なる検討を加え、「技科大の公開講座を受けて良かった」と思われるよう努力していきたいと思います。

地域連携室とは・・
国立大学の法人化とともに、大学の使命は教育と研究の他に、社会貢献が新たな柱として加わりました。地域連携室では、地域社会へ貢献する地域連携事業を推進するため、地域連携事業の基本方針を策定し、地域連携事業の実施に関する総合的な企画・立案及び連絡・調整を行っています。

地域連携室長 電気・電子工学系 教授 滝川浩史(たきかわ ひろふみ)
地域連携係   深井 麻須美(ふかい ますみ)・柴田 珠子(しばた たまこ)

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Chapter04

技科大史上初!レギュラーラジオ番組“天伯之城ギカダイ”を知ってるかーい?/エフエム豊橋パーソナリティー 渡辺欣生(わたなべ よしお)
筆者“天伯之城ギカダイ”は、毎週土曜日夕方5時過ぎ、FM豊橋84.3MHzで放送している技科大紹介の番組です。 えぇ!?FM豊橋をご存じない?それは大変。

まずはFM豊橋を簡単に紹介しましょう。
FM豊橋は平成5年に開局したコミュニティFM放送です。
コミュニティFMっていうのは、市町村単位をエリアとする出力20WのFMラジオで、地域情報に重要性を感じた当時の郵政省が平成4年に制度化した“立派な”放送局です。ミニFMではありません(笑)。ちゃんと免許をいただいて放送している「株式会社エフエム豊橋」です。

お手元にFMラジオがあればチューニングしてみてください(84.3MHz)。
受信料も受信契約も必要ありません。毎日24時間、誰でも自由に聞ける放送です。
達郎やユーミンは番組やってませんが、地元ミュージシャンが番組持っていたり、ゲストに市長が出たりする“まちのラジオ”です。

そんな“まちのラジオ”が、ずぅーっと夢見ていたことがありました。
それが「技科大の番組を作る」ことです。
我々の放送エリアの中にこんなスゴいことしてる(らしい)大学があるのだから、話題にしない手はない!みんなも技科大のこと知りたいハズ。(っていうか結局、自分の興味が大きかったんですが。)そうしたら!“念ずれば通ず”でしょうか。技科大の方からも「FM豊橋で番組を」という提案があったそうで、相思相愛(?)ついに、構想14年の“夢の番組”が誕生したのです。

それが「天伯之城“ギカダイ”」なのです。
番組コンセプトは「技科大のやってることを皆に知ってほしい」と、いたってシンプル。
そのために、とにかく力の続く限り、研究室を一件一件訪ねていこうということになりました。

番組タイトルを決めるのも盛り上がりました。およそラジオ番組は、タイトル決めが盛り上がらないようでは面白くなるわけがありません。「技科大は眠らない」「技科大テクノカット」 といった20案ほどのタイトルが会議にかけられ、結局「天伯之城“ギカダイ”」に決定しました。

石田誠理事・副学長を取材する様子「徹夜の実験が名物の“不夜城”的なイメージ」に加え、地域の人たちに「いったい何の研究をしてるんだろう」といぶかしがられている技科大なんだけれど、実際訪ねてみれば、豊かな緑と優しいロボットが出迎えてくれるという、「天空の城○○○」のイメージが、番組コンセプトに合致するという意見で決定したわけです。

取材させていただく研究は、今やコンピュータにより“映像化”されているものが多く、「ラジオ向きじゃないね」と指摘されることもあります。テレビだったらもっとわかりやすいのに、と私自身思うことさえあります。

でも「天伯之城“ギカダイ”」は、テレビだったら今の面白さはないのです。

放送の歴史というのは、ハードの技術とソフトの技術のシーソー的なバランスで進んできました。「こんな機械ができた。どんな放送をしようか。」「こんな放送をしたいから、機械を作ってほしい。」といった具合です。ハード的にそれまで音声しか伝えられなかった放送が画像も送れるようになってテレビが生まれた状況から、「テレビはラジオに画像が付加されたもの、ラジオは画像が見られないテレビ」みたいな考えが一般的のようですが、それは違います。

それはハード面での違いで、ソフト的には、送るほうも受けるほうも、テレビの面白さとラジオの面白さは別次元で考えなければなりません。音声だけで伝えるラジオは、想像力で楽しむメディアなのです。

自動車研究部取材の様子「どんな人がしゃべってんだろう」「どんな場所でしゃべってんだろう」などと思い巡らせるうち想像力が活性化されて、「それはどうなんだろう」とか「そうそう、そうなんだよねー」とか、与えられる情報量が少ない分、自分で考えて聞くところが“ラジオを聞く気持ちよさ”だと信じています。

テレビは情報量が多い分、考える余地は少ないメディアなのです。私のことでもあるのでしょうが、テレビっ子世代の我々は、イメージすることが苦手だといわれます。人の気持ちが想像できない。だから人の痛みがわからない。だから人と接するのが苦手。

そこが現代日本の抱える爆弾ならば、いまこそラジオです!
イメージする力を鍛えるラジオ。 イメージする力がないと楽しめないラジオ。
旧式メディアと思われがちなラジオが活躍する場は、災害時だけではないのです。
と、自分に言い聞かせて、毎日一所懸命放送しています。

「天伯之城」の放送が始まって、たくさんの市民が、放送を聞きながら見たことのない技科大の先生の顔や研究室を“想像して”楽しんでいます。

あなたの研究の取材に、明日伺うかもしれません。
そのときはどうぞよろしく。

天伯之城“ギカダイ"公式ホームページ https://www.tut.ac.jp/castle/
FM豊橋公式ホームページ http://www.843fm.co.jp/
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Chapter05

新聞で報道された記事(平成20年10月〜平成21年1月)/秘書室調べ
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