国立大学法人 豊橋技術科学大学 未来ビークルリサーチセンター
未来ビークルリサーチセンター客員教授プロジェクト
自動車技術や交通産業に通じた外部の専門家,実務経験の豊富な研究者等を客員教授として迎えることで,本学の学術研究リソースの利用促進と質的・量的拡大を目指します。
2007年度は,5件のプロジェクトが採択されました。
[2007年度採択プロジェクトについて]
西宮伸幸(日本大学)、横川晴美(産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門)
水素吸蔵材料の4分類,(1) 水素吸蔵合金,(2) 炭素系材料,(3) ケミカルハイドライドおよび(4) 新規コンセプト材料(例: クラスター金属内包ゼオライト) の各々のものについて,基本的な固気相平衡データに基づいて新規材料を構想し,実験的に検証することにより,水素吸蔵容量6.5重量%の実用材料の基材となる物質を開発する。
岡本達希(財団法人電力中央研究所 電力技術研究所),長尾雅行,村上義信,穂積直裕(愛知工業大学教授),
ハイブリッドカー等の電動機の絶縁系に部分放電が生じると,最悪の場合絶縁破壊をおこす可能性があるため,適切な出荷検査が必要である。本研究では広帯域ストリップラインセンサを利用した新しい放電測定,測定の多チャンネル化などを行い,検査時間の短縮,放電点検出精度の向上,検査装置の低コスト化を図る。
堀 修((株)東芝研究開発センターマルチメディアラボラトリー),新田恒雄,中川聖一,田所嘉昭,北崎充晃
カーナビを始めとする多様なモダリティを持った端末から,インターネット上のマルチメディア情報(テキスト,音声,画像)にアクセスすることを可能にする,マルチモーダルインタフェース技術に関する研究を行う。
篠田 剛(名古屋大学大学院),福本昌宏,安井利明,椿 正己
輸送機器類の軽量化に向けて,非溶融を特長とする摩擦攪拌作用を用いての,鉄鋼材料とアルミ合金等異種金属材料間の接合技術の開発を行う。得られた接合部材の機械・物理・化学的各種特性評価を行い,その実用性を明らかにするとともに,接合界面微視組織調査を通し本法独自の接合機構の解明を目的とする。
近藤邦治(中部経済連合会ベンチャービジネス支援センター),藤原孝男,渋澤博幸
将来像形成の後,技術移転用の知的財産権の経済性評価法,研究開発管理用のリアルオプション分析手法の各開発を目指したい。