長岡・豊橋両技術科学大学と高専機構が連携・協働した教育改革事業「中間報告会」が開催されました。
イベント報告 | 2016年1月27日
本学、長岡技術科学大学、国立高等専門学校機構の三機関が、世界で活躍し、イノベーションを起こす実践的技術者の育成に向け、連携・協働して実施する教育改革のこれまでの取り組みを広く周知するための中間報告会が、去る1月14日に都内にて開催されました。
この事業は、平成24年国立大学改革強化推進事業に採択された6年間の事業で、平成26年度までの3年間の実績を踏まえた文部科学省からの中間評価で、順調に進行しているとの評価を受け、これまでの実績をステークホルダーに報告する場として開催したもので、産業界・学術界より124名が出席した他、TV会議システムを利用し、全国の高等専門学校(以降「高専」)に配信を行いました。
中間報告会では、大西 隆本学学長、東 信彦長岡技科大学長、小畑秀文国立高等専門学校機構理事長の三機関の長の挨拶の他、北山浩士文部科学省高等教育局専門教育課長から事業への期待が述べられました。
その後、「高専教育高度化・高専連携」、「グローバル指向人材育成」、「イノベーション指向人材育成」の三つの観点について、三機関の事業担当責任者の他、事業に参画した高専教員、学生、また、産業界でのイノベーション人材育成に関して等、様々な視点からの工夫を凝らした事業報告が行われました。各々報告の後は質疑応答時間が設けられ、出席者からの質疑に伴い、活発な意見交換が行われました。
また、天羽稔デュポン株式会社名誉会長、小出康夫物質・材料研究機構(NIMS)中核機能部門部門長、日下部治茨城工業高専校長の三名をパネリストとし、滝順一日本経済新聞社論説委員のコーディネートによる「世界で活躍し、イノベーションを起こす実践的技術者育成に向けて」をテーマとしたパネルディスカッションが開催され、パネリストにより、今後求められる技術者像並びにその育成方策について、有意義な情報共有が行われました。
三機関は、この中間報告会で得た意見を踏まえ、イノベーションを創出し、加速的・効果的にグローバル化に対応できる、世界で活躍する実践的・創造的技術者の育成に向けた教育改革に一層連携・協働して取り組みます。