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大西学長メッセージ『平成28年度概算要求について』

トピックス | 2015年8月31日


7月の半ばに、来年度の概算要求を文部科学省に提出しました。来年度から第3期中期目標・中期計画が始まるので、その原案も6月末にまとめて提出したところです。以前から報道されているように、概算要求においては、各国立大学は重点支援を受ける分野を3つのうちから1つ選ぶことが求められました。本学は、最終的に、重点支援①の「主として、地域に貢献する取組とともに、専門分野の特性に配慮しつつ、強み・特色のある分野で世界・全国的な教育研究を推進する取組を中核とする国立大学を支援」を選びました。これは、「地域貢献」と「強み・特色のある分野での世界・全国的な教育研究」で評価を受けます。本学は、工学系の単学部大学なので、強み・特色のある分野は明確なのですが、一方で地域の産業界、行政との研究上、卒業生の就職上のつながり、地域の高等学校や高専との交流、さらには高専を通じた全国各地との連携の積み重ねがあり、地域貢献・連携も強みと考えてこうしたものです。また、地元である愛知県は、工業出荷額において、全国で突出した位置を占め、単なる1地域というより、製造業やそれを支える工学のメッカとなっていることも地域を重視した理由です。

各国立大学から文部科学省への要望は締め切られましたが、概算要求そのものは、年末の政府予算決定、さらに来年度通常国会における審議・採決ではじめて確定するものです。しばらく結果を待つ時期が続きます。今回の概算要求においては、研究では産学連携を強化し、本学が中心となる基礎応用研究と、企業などで進める実用研究開発とを本学のイニシアチブで結びつけることを提案しました。また、教育では、スーパーグローバル大学で進めているグローバル化と脳科学という新たにチャレンジする分野を結びつけて、人材育成を充実させる提案を行いました。加えて、本学を特徴付ける高専との連携においては、高専教育と本学の教育研究をより一体化することによって、学生が専門を究めながら幅広い教養とともに豊かな人間性を身につけることができるプログラムを提案しました。これらはいずれも本学の将来にとって重要なものと考えますから、概算要求でいい結果が得られることを期待しつつ、その結果を待たずに直ぐにでも実施していきたいと考えています。

(学長室だより 第85号より)

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