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平成24年度テーラーメイド・バトンゾーン教育バトンゾーン特論第1講義とスーパーリーダー塾「トップと語る会」を開催しました。

イベント報告 | 2012年5月 2日


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東日本旅客鉄道株式会社 執行役員 

信号システム管理センター長 松本雅行 博士

 

 

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 松本博士とテーラーメイド・バトンゾーン教育

プログラム履修学生(TB学生)による座談会の様子

 

4月26日A2-201講義室にて、テーラーメイド・バトンゾーン教育バトンゾーン特論第一講義とスーパーリーダー塾「トップと語る会」を開催しました。

今回は、東日本旅客鉄道株式会社 執行役員 信号システム管理センター長 松本雅行 博士をお招きして、『JR東日本における列車運行の安全性と信号システムの発展について』と題して、列車制御システムに関わるご講演をいただきました。

まず、2011年3月11日に発生した東日本大震災の際に、運行中の27本の新幹線を安全に停止させた新幹線早期地震検知システムについて紹介されました。また、被害を受けた新幹線の地上設備の状況や約一か月半で成し遂げた早期の復旧に関するお話をされました。 


その後、馬に乗った旗振りによる汽車の先導に始まる鉄道信号の歴史から始まり、速さ、進路、列車の存在の三つの要素をつかさどる鉄道信号の役割を、わかりやすい例を引きながらご紹介いただきました。さらに、さまざまな事故を経験しながら、そのたびにさらなる安全を目指して向上してきた列車制御システムについて話されました。


そして、現在から将来にわたる列車制御システムとして、JR東日本で開発され、一部で実用化された無線による列車制御システムを紹介されました。無線による情報通信技術を活用したシステムは、地上設備が少ないため災害にも強く、列車の運行密度を上げられる利点を持っており、制御工学や情報通信を専攻する学生・教員のみならず多くの聴講者にとっても、たいへん興味深いお話でした。


松本博士が主導される列車制御システムの国際規格化に関する話題では、各国の利害が絡む中で、日本の提案を規格化してゆく経緯など、国際舞台での動向も紹介され、さまざまな分野で奔流となりつつあるグローバル化の流れを実感できるものでした。


最後に、“夢持て、知恵出せ、元気出せ”とのメッセージで、ご講演を結ばれました。


講義後半のスーパーリーダー塾『トップと語る会』では、松本博士とテーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム履修学生(TB学生)による座談会がおこなわれました。丁々発止のやり取りをしつつも、休み時間には親しく語らう各国代表の様子や、文化的背景も交えた会議の様子など、普段はなかなか知ることのできない国際規格化の現場の様子を紹介していただきました。履修生一同、国際的な場での活動の重要性を深く認識する座談会となりました。

 

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