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平成23年度テーラーメイド・バトンゾーン教育 異分野融合特論第三講義とスーパーリーダー塾「トップと語る会」を開催しました。

イベント報告 | 2011年7月27日


  講義をされる榊先生

 講義をされる榊先生

 

  講義風景

講義風景

 

  トップと語る会
 トップと語る会

平成23年7月15日(金)A2-201講義室にて、テーラーメイド・バトンゾーン教育 異分野融合特論第三講義とスーパーリーダー塾「トップと語る会」を開催しました。

今回は、固体物理学における量子効果とその半導体工学へ応用の研究で世界的に著名な、豊田工業大学 学長 榊 裕之先生をお招きして、『学力と研究力について考える -半導体ナノ構造の研究体験を基に-』と題してご講演いただきました。

冒頭に、日米をそれぞれ代表する発明家にして実業家である豊田佐吉、ヘンリー・フォードを紹介され、両者とも15、16歳のころにはすでになんらかの技術の創出をしていたことを示され、20歳を超えた学生たちにとっては刺激的なメッセージで講義を始められました。その上で、電磁気学、量子力学、情報理論など、いわば近・現代物理学を基礎とする高度な産業を産み、発展させるには、創意・工夫のみならず大学で行われる高等教育が重要であることを指摘されました。また、これまで産業と科学とが互いに深い関係を持ちつつ発展して来た例を示され、"時代の風"を感じその方向をよく見ることを強調されました。さらに、ご自身の高等学校時代、研究者になってからの海外留学のご経験から、"異文化と触れる体験"の意義、国際会議に参加して得た知己の"一生の宝"ともいうべき大切さを述べられました。また、ご自身のいわば山あり谷ありの研究生活においては、時代の風を感じつつも"My Pace"であることも研究者にとっては大事な資質であることを強調されました。

 

一連の講義の最後に、3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故に触れられ、原子力発電の安全神話の崩壊した今、大学で電気工学科に学んだ者として、未来に対して何かをなすべき義務と責任を感じていると述べられ講義を結ばれました。研究者として、人として真摯な榊先生の魂に触れることができ充実した講義でした。

 

講義後半のスーパーリーダー塾『トップと語る会』では,学長室で榊先生とテーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム履修学生(TB学生)よる座談会がおこなわれました。この場でも"異分野、異文化との交流"、"My Pace"の重要性に関する話題、またご兄弟である榊 裕之先生と榊 佳之本学学長との子供時代のご関係など、兄弟姉妹を持つ学生にとっては興味深い質問も出て、充実した中にも和やかな座談会となりました。
 

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