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第4回テーラーメイド・バトンゾーン講義とスーパーリーダー塾「トップと語る会」を開催しました。

イベント報告 | 2010年11月 1日


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10月28日(木)にA2-101講義室にて、第4回テーラーメイド・バトンゾーン講義とスーパーリーダー塾「トップと語る会」を開催しました。

今回は、国際共同事業であるヒトゲノム計画推進の中心的役割を果たした榊 佳之本学学長を講師に、「ヒトゲノム解読への道:新しい生命科学への挑戦」と題して講演が行われました。

冒頭で分子生物学、遺伝子、DNAに関する科学、技術の発展の歴史を話しました。その中で、今日のDNAシーケンサーにつながる、日本の和田昭允博士の先駆的業績を紹介し、日本人研究者の重要な貢献について述べました。また、自身の研究歴に触れ、個別に発現する生体現象の遺伝子解析からやがて、ヒト全体を知るためにヒトゲノムの全解析に携わるようになった経緯を述べました。その中で、明確で高い理念、人的リソースの適材適所への配置など、国際共同事業の立ち上げや研究チームの運営にとって重要なポイントを強調しました。

また、このプロジェクトの成功が、従来、帰納的に語られてきた生命現象を演繹的科学の対象へと変え、システム生物学の誕生、脳科学や環境科学へも影響を与えていることを話しました。

最後に、若い時の出会い、感動が進路を決める上で大きく影響すること、若い時に学力、技術力、思考力などを築くこと、師の影響が大きいこと、人生の岐路では決断と挑戦すべきことを述べ、「幸運という女神は準備のない人には訪れない」というルイ・パスツールの言葉で講演を結びました。

引き続いてスーパーリーダー塾『トップと語る会』を開催しました。今回は、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラムを履修する学生に加えて、参加を希望する学生も含めて拡大スーパーリーダー塾として開催しました。榊学長を囲んで、名古屋で開催中の生物多様性国際会議(COP10)を話題として、遺伝情報の価値は誰に帰すべきかなど活発な議論がなされ、充実した座談会となりました。

 

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