GPA制度導入に伴う成績評価の取扱いについて

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GPA制度導入に伴う成績評価の取扱いについて
(平成28年3月7日 教務委員会制定)
(趣旨)
第1 豊橋技術科学大学GPA制度実施要項(平成28年3月7日制定)第13第2項の規定に基づき,GPA制度の導入に伴う成績評価の取扱いに関し,必要な事項を定めるものとする。
(新成績評価区分の考え方)
第2 本学の成績評価は,現行では4段階(A,B,C,D)であるが,GPA制度の一般的な成績評価が5段階であること,他大学でも5段階評価に併せGPA制度を実施する大学が多数であることから,国際的な通用性や他大学との互換性を高めるため,本学についても,平成28年度学部第1年次入学生から学年進行により5段階評価の成績評価基準を適用することとしている。
2 新成績評価基準は,合格は60点以上,59点以下を不合格とし,「A,B,C,D」の上に,「S」の成績評価を加え,合格は4段階に点数幅を各10点とする改正により,合格の成績のバランスを保つこととしている。
3 GPA制度は,学生一人ひとりの履修科目の成績評価をGPに置き換えた平均を数値により表すものであり,履修登録をした全ての科目の成績がGPAに反映されるため,学生はシラバス等を参照して慎重に履修登録を行うようになる。このため,授業担当教員には適切なシラバスに沿った教育と,適正な基準に基づく公正な成績評価が強く求められることとなる。
(成績の評価方法及び公表)
第3 成績の評価方法及び評価基準は,シラバスに明記するとともに年度当初に公表するものとし,各授業においては,特に,学習・教育到達目標と成績の評価方法及び評価基準を授業の内容に基づいて具体的に説明する。
2 定期試験のみによる評価だけでなく,小テスト,レポート,ディスカッション,授業への参加度等の評価要素を含めた総合評価に努め,評価要素毎に評価割合を明示する。これらの評価要素を,それぞれの授業科目の形態,目標,内容にふさわしいものを適切に選択し,授業科目毎のガイドラインを設定する。
(成績評価分布)
第4 成績評価は絶対評価により行う。ただし,5段階評価の成績評価の分布に著しい偏在に留意するため,SとAを合わせた2段階の成績分布は,30%(あるいは40%)以内を目安とし,厳格で客観的・公正な成績評価に努めるものとする。
2 各系及び総合教育院は,共通科目や外国語科目等,名称や性格を同じくする授業科目が複数クラス開講される場合など,授業科目や授業担当教員間で成績の評価方法及び評価基準に差が生じないよう成績評価分布の目標を定めるものとする。
(成績評価結果の確認)
第5 GPA制度と厳格で客観的・公正な成績評価について教員の意識を高めるため,教務情報システムの成績入力画面において,入力したクラスの成績分布(人数及び割合),GPの平均値等を確認し,成績評価の妥当性や評価の片寄りの点検などを実施し,成績評価の公平性と信頼性を確保する。
(GPAの全学的共有及び活用)
第6 当面はクラス担任,指導教員等による修学指導に利用するとともに,学生自身の履修計画の作成に活用する。教務委員会は,学業成績の状況を把握し適切な履修計画とそれに基づく学習に役立てるためのGPAの全学的共有及び活用について検討する。
(GPAの全学的共有及び活用方法の検討例)
 ・厳正で適正な成績評価を実践し,進級・卒業時の学力を測る尺度として,奨学金,海外 留学の選考等に際しGPAの活用
(例,授業料免除の選考基準,大学院入学試験,課程間移籍,各種奨学金等の選考,留学支援,退学勧告等の制度への利用等)
・上記の他,獲得したGPの総計や合格した科目のみによるGPA,教養教育GPA,専門教育GPA,授業形態別GPAなど必要に応じて算出,修学指導への活用
(成績の報告)
第7 成績が期限までに報告されないと,その科目はGPAには算入されず,成績優秀者は不利に,成績不良の者には有利に働くため,成績評価担当教員には成績入力期限の遵守が強く求められる。  成績評価担当教員は,各学期の指定された期日までに所定の方法により,必ず成績を報告する。
(GPA制度適用対象外学生がGPA算出対象科目を履修した場合の対応)
第8 GPA制度適用対象外学生が再履修(休学などによる未履修者を含む。)により,GPA算出の対象科目を履修する場合は,改正前の成績評価基準に基づき評価する。
2 前項に該当する学生には,授業担当教員の判断により第3に規定する成績の評価方法を個別に行うものとする。
(個別対応の例)
 ・別試験の実施やレポートの設問数調整等,講義の初回ガイダンス時に試験問題が増える等の説明を行い,個別に対応することも可能とする。
  ・同一試験問題を用い,個別に対応することも可能とする。
(成績評価に関する質問,疑義,異議申立て)
第9 学生が,自身の成績評価に関し質問,疑義があるときは,成績評価に対する異議申立てをすることができる。成績評価の異議申立てに関する詳細は「豊橋技術科学大学成績評価に対する異議申立要領(平成26年12月25日教務委員会制定)」によるものとする。
(その他)
第10 GPA制度導入に伴う成績評価の取扱いに関しては,これに定めるものの他,必要な事項は,教務委員会に諮って決定するものとする。
 
附 記(平成28年3月7日)
 この取扱いは,平成28年4月1日から実施する。