第23回ランチコロキアを開催します。
2013年7月19日
エレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS)のテニュアトラック教員が、昼食を兼ねて、各自の最先端研究のプレゼンテーションを行います。
入退室自由で、昼食を取りながらのラフなスタイルのプレゼンテーションです。お気軽にご参加ください。
日時: 平成25年7月19日(金) 12:15~13:00
場所: ひばりラウンジ
講演: 沼野 利佳テニュアトラック准教授
費用: 無料・但しランチはご自分でご用意ください。
言語: 日本語
テーマ:
「iPS 細胞がもたらす未来~再生医療が抱える諸問題について我々のできることは?」
概要:
2012年のノーベル医学・生理学賞に輝いた京都大の山中伸弥教授は、「万能細胞」である人工多能性幹(iPS)細胞を作成することに成功し、再生医療の実現に道を開いた。同時に受賞した英ケンブリッジ大学名誉教授のジョン・ガードン博士が発見した、体細胞を受精卵のようにあらゆる組織に分化能を持つ細胞に戻せるリプログラミングという現象を、4つの遺伝子を働かせるだけで、分化した体細胞を、分化多能性を持った幹細胞の状態に戻せることを証明した。このiPS細胞は、適切な培養条件で神経細胞や心筋細胞などのさまざまな種類の成熟した細胞へ分化させることができる。本講演では、近年のiPS細胞を用いた新しい医療研究を紹介し、その未来、問題点、そしてそれを解決するには何をすればいいか?を考えていきたい。