建設工学系三浦均也教授が(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構が実施する「運輸分野における基礎的研究推進制度」の

平成20年度研究課題に採択されました。

 

建設工学系三浦均也教授が(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構が実施する「運輸分野における基礎的研究推進制度」の

平成20年度研究課題に採択されました。(応募総数 37課題 採択件数 4件)

 

「運輸分野における基礎的研究推進制度」は,画期的な技術革新をもたらす可能性を有する新たな発想に立った新技術を創

出するための独創性、革新性のある基礎的研究を推進する制度です。基礎的研究を通じて、陸上運送、海上運送及び航空運

送の円滑化に資する技術の著しい向上を図り、これらの運送の利用者の利便の増進、運送の安全の確保等に寄与する新たな

技術の確立を図ることを目的としています。

 

研究課題   透水性コラムを用いた港湾施設の波浪に対する安定化工法の開発

研究代表者  豊橋技術科学大学建設工学系 教授 三浦均也

共同研究機関 (独) 港湾空港技術研究所

       北日本港湾コンサルタント(株)

       岡三リビック(株)

 

 

研究課題名 : 透水性コラムを用いた港湾施設の波浪に対する安定化工法の開発

 

テキスト ボックス:  透水性コラムを用いた港湾施設の安定化工法
研究の概要

波浪による水圧が海底地盤に繰り返し作用することによって,海底地盤が不安定化し沿岸や沖合において種々の構造物に被害が生じることが知られている。このような海底地盤の不安定化現象のメカニズムは,海底面に作用する水圧変動と海底地盤内の間隙水圧変動の差による上向きの浸透力により,海底地盤の安定性が失われることである透水性の良い柱状の材料(繊維性の管状材料)を所定の間隔で海底地盤に鉛直に貫入する「透水性コラムを用いた港湾施設の安定化工法」は,海底地盤表面の水圧変動を速やかに海底地盤内に伝達し,地盤内の水圧変動との差を小さくすることにより,港湾施設の対波浪安定性を改善し,「構造物の建設のコストとエネルギーの縮減」,「構造物の耐久性を高めることによる長寿命化」を実現し,「環境負荷の低減」を可能にする技術である。本研究は,「海底地盤の対波浪応答観測」と「対策工の試験施工」を実施し,これにより「海底地盤の調査法」「設計法」「施工法」といった各手法の研究課題を検討して工法を確立する。

海底地盤の不安定化のメカニズム(透水性コラムを配置していない場合,配置した場合)